Wednesday, September 13, 2006

ある日、くまさんに Bear



 
今日は9月13日、この日が誕生日の女性について書きます。ペールブルーは私のもっとも好きな色ですが、このハートは、ベリンダというオーストラリアの女性が作ってくれたものです。パンジーの可愛い小袋も彼女からです。彼女はみんなにベア(くまさん)と呼ばれていて、熊語を話すのです。最初、その英語は方言なのか、と思っていたのですが、最近、ぷーさんの熊語であることを、本人から聞きました。
「ある日、森の中、くまさんに出会った、」のはハートのグループに参加して、まもなく、彼女がオーストラリアの日本文化センターに立ち寄ったときのメールをグループに寄せていたのを読んだときです。日本庭園があり、そこの東屋で着物の女性にお茶をたててもらい、日本人形などの展示も案内してもらった彼女は、辺りの静かな佇まいに心から感激したらしく、日本文化への憧れや共感が、あふれる言葉で「涙が出てきました」とまで、書き連ねてありました。そのときグループの日本人メンバーは私一人でしたから、自分の国にそこまで深い愛情を表現されたら嬉しいですし、応えるのが礼儀でもあると思い、メールを送りました。そうすると私の5行くらいの短いメールに十倍もの濃いメールが返ってくるという具合で、日本についての質問も山のようで、それに返信しているうちに、ブログで書いてしまえ、と思うにいたって、今このブログがあるのです。
彼女の日本びいきはお父さんの影響らしいのですが、そのお父さんの日本とのそもそもの触れあいにも興味をそそられました。戦争のときオーストラリアの海軍のパイロットで、原爆投下直後の広島に入ったのだそうです。そしてそのとき見た惨状については今も口をつぐんで決して語ろうとしないそうです。うなされていることもあるそうです。しかし、日本で会った人々、日本の文化の美しさについて止むことなく語り続ける言葉から、彼女の日本へのまだ見ぬ憧れもかき立てられることになりました。
 メールによると息子たちは二メートル近い大男で、彼女自身180センチもあるようで、まさに熊さん一家のようなのですが、熊の母さんはそのハートのように繊細でロマンチックで、私が中原淳一の美少女画をプリントして作ったバッグを絶賛してやまず、いつか作ってあげる約束までさせられてしまいました。今日の誕生日には間に合わなかったから、クリスマスですね。

Bear, Happy birthday to you!!!
Thank you very much for your love and friendship for me and Japan.
I couldn't make your favorite bag in time for your birthday, maybe for Christmas in December, I promise. Please wait. Have a nice day, today!


1 comment:

ayako said...

いいお話ですね。
身体は大きくても可愛いらしい温かい心の持ち主'くまさん'の様子が伝わってきます。
やわらかな色使いのハートや小袋にもそれが感じられます。
私からも、Happy birthday to Bear !!