Saturday, August 19, 2006

薔薇とリボン Roses and Ribbons block


ラウンドロビンをいくつか経験して、日本人と海外の人では微妙に色彩感覚が違うと感じたことにちょっと触れたら、もっと聞きたいというコメントが複数あったので、それについて自分でも考えてみることにしました。一回ではすまないと思いますが。

デビーさんがブログで、3年前 CQ Newsletter が主催したコンテストのために作った、”薔薇とリボン”のブロックの装飾について、書いていました。美しいブロックでさすが、と感心して読んで(見て?)いたのですが、実は私もこれに挑戦していました。刺繍用の糸とリボン、ビーズ、モール糸、薔薇のモチーフなど、用意された装飾用セットを購入し、布は自分のものを使い、”薔薇とリボン”のテーマでブロックを作るというものでした。海外の材料を使った初めての経験でしたが、そのセットが届いたときの、ショックに近かった気持ちは今も憶えています。あまりにも派手な色合いで、自分に扱えるだろうかという戸惑いでした。深紅ではなく薄い方の薔薇色ですが、糸、リボン、ビーズ、モールと、メーンカラーが、自分では到底選ばない色だったからです。(この自分では到底選ばない色というのを、アメリカの人たちは普通に使うのです。デビーさんのように、真似はできないけれど美しいと思える人は沢山いますが。)布に薄い色を使い、できるだけ色を抑える形で仕上げたのが写真です。浮き上がらせたくない、というのが基本姿勢だったと思います。自分で思うよりは評価されて(あるいは日本人が珍しかったせいか)、次号で他の何点かと一緒に優秀作品として紹介されました。

色のことを考えると、私には配色や色合い、色の量のバランスが嫌いということはあっても、単独で嫌いな色は特別ないように思います。この薔薇色ピンクもメーンでなくアクセントカラーとしてなら、自分でも使うかもしれません。

小さなお人形は韓国の人からのおみやげです。マグネットで冷蔵庫に止めていますが可愛らしくて好きです。しかし、実際にこの配色の衣装を着ることを、日本人は想像もつきませんが、韓国の人は着るのでしょう。布の写真は、私の持っている銘仙の和布です。「薔薇とリボン」ブロックの配色に似ています。日本人も同じような配色を選ぶこともあるわけです。ただクローズアップで、私自身気づいたのはグレーです。縞の中にも、花の芯にもグレーが使われています。グレーで少し中間色に近づけ、派手さを抑えるのが日本人の感覚かもしれない、と思いました。



昨年末、ニードルブックにしようと思って、臙脂や深紅を使ったブロックを作りました。昔に比べたら私自身、ずいぶん派手な色も使うようになったと思いますが、今見るとやはり、意識的にか無意識的にか糸にもビーズにもシルバーがたくさん使ってあります。そして少なくとも同系色でまとまっています。韓国の衣装のように黄色を足すなどは、日本人には想像外のことでしょう。


Debbie was writing about her "Roses and Ribbons" block for the CQ Newsletter contest. Her colors are so beautiful and natural. To tell the truth, I had made my own block for the same contest. It was the first experience for me; not only contest but using oversea embellishments as well. When I received and opened the package, I was shocked because the main color of pink seemed to be too vivid and bright for me to handle. I made that pink toned down on the light colored fabrics. I felt it very hard to work but my completed block was not so bad.

I don't think there are certain colors I dislike. There are only color combinations I dislike or I feel uncomfortable with. And when I use the word of combination, that include the balance of quantity of each color, too. As an accent color, I would use any.

Here are small magnet dolls I was given from a Korean as a souvenior. They are very cute and I like to use them on my refrigirater. But I can't imagine to wear in such colors combination myself or use it for even for my CQ block, though Korian people would do. This is the difference between our two nations. Chinese people would use such combination sometimes.

I'll show you the photos of Japanese kimono fabric I have. This is "Meisen" silk, not for formal but casual kimono. The color choice looks very similar to the "Roses and Ribbons" block. But if you look at the close up carefully, you will find gray is used much to soften the vividness. I think this gray might be one of the Japanese colors' key. But this is only my guess.

I made a dark red block last year. I had become to pick up showy color more than before, but still I find myself having used silver threads and beads much on this block. I don't know it was consciously or unconsciously.

6 comments:

ayako said...

Hideko, I enjoy reading every comment on your works and crazy quilting stories. Your blog is just like a treasure box for me to please and encourage me, with many keys in it to open other treasure boxes. I agree you are very talented. I also enjoy reading the comments from your CQ friends.
About the Japanese color sense, I think your observation and guess is right. I think we Japanese have inherited the spirit of “ Wabi Sabi” which means elegant rusticity or taste for the simple and the quite. This spirit might have been reflected on colors too.

emiko said...

初めてコメントを付けてみます。色に関するやり取りがこういう風にまとめられていると、またこれはこれでとても興味深いですね。わたしの場合、原色と原色の組み合わせは、好き嫌い以前に落ち着かない気分になってしまうというのもあります。中国、韓国の配色と欧米が似ているというのを考えていて、国で分けるというよりも大陸型、島国型っていうのはあるのだろうかと。でもイギリスの配色ってどんなだったのかよく分からないんです。割と渋めの色使いでしたっけ……

hideko said...

イギリスは渋いです。昔クロスステッチが好きで、旅行するとよくキットを買ったのですが、キットに並んだ糸の感じがまるで違います。アメリカの糸はきれいな鮮やかな色でまとまっています。赤いバラは赤い糸ですが、イギリスのは糸だけ見るとほとんど茶色に近くて、でも刺してみるとちゃんとコテージにつたう赤いつるバラになるのです。ヨーロッパは大体渋めというか、やはり少しペールが入っているのではないでしょうか。きれいな色でも少し抑え目だったら合わせられる気がします。編み物も好きだったのですが、その経験からいうと、残り糸を適当にモチーフに編んで膝掛けとかを作るとき、ヨーロッパのものも良く使いましたが、有名メーカーの良質の糸だと、結構強い配色でもどんな色を混ぜても美しいのですが、安くて色が鮮やかな糸は使うとそこだけ浮き上がり全体をぶち壊してしまう気がしました。色のことはもう少しいろいろ考えてみたい、面白いテーマです。

hideko said...

また考えたのですが、色そのものと配色の好みを二つの要素として考えた方がいいのかも知れません。イギリスだと色も配色も抑え目な気がしますが、フランスでは少し抑えてあるきれいな色(赤や黄色)を効果的に使って可愛い度をアップするとか、北欧だと白とブルーで清潔感を押し出すとかですよね。アメリカは色そのものも配色も抑えていないわけですが、あの広大な空間だとその方が美しく見える気もするのです。中国もそうかも知れません。そういう意味ではたしかに大陸と島国の差かも知れませんね。

emiko said...

すると、居住空間の広さの問題にもつながってくるのでしょうか?日本の狭い家、小さな部屋で色の氾濫はきついものがありますものね、着るものでも飾るものでも。
それで、イギリスでは色も配色も渋いというのは、なんとなくやっぱりそうかという気がします。
大陸にある国でも、小さい国で、人口密度の高い国だったら、日本に近い色使いをしてたりするんでしょうか。むかし、オーストリアで買ったという布をもらったことがあるのですが、それは色合いが控えめだったような…… どこにしまったのか、見つかったらアップしてみますね。
それから、肌の色によって映える色が違ってくるのも要素としてあるのではないかとも思いました。白い肌だと原色もきれいに決まりますよね、きっと。

ayako said...

色談義、おもしろいですね。それぞれの説に「ガッテン!」と納得です。

ところで先日近くのデパートで開催されていた「与 勇輝・人形芸術の世界展」を見に行ってきました。そこで使われていた赤に(襷だったり着物の裏地だったり、鼻緒だったり…)、「日本の赤」はこれだと確信しましたよ。
漆器の赤、夕焼けの赤、熟した柿の実の赤、七五三の着物の赤、郷愁を感じさせる落ち着いたあの赤色(というか朱色)でした。
最終日とあってか会場はかなり混んでいました。年配の方が多かったようです。昔の日本の子どもたちをモデルにした人形たちの表情やしぐさに懐かしさを感じていたのでしょう。「こんな柄あったよねぇ」とうなづき合う声も耳にしました。
フランスで行われた展示会も好評だったそうです。落ち着いた色合いに日本の情緒を感じことでしょう。