Wednesday, July 11, 2007

『ラークライズ』三部作 Lark Rise to Candleford

フローラ・トンプソンが主人公ローラに仮託して書いた物語は実は、『ラークライズ』『キャンドルフォード』『キャンドルフォード・グリーン』と、それぞれ舞台になる場所を違えた三部作です。ラークライズは生まれ育った小さな村、キャンドルフォードは裕福な親戚の住む大きな町、キャンドルフォード・グリーンは学校を出たローラがそこの郵便局で働いたキャンドルフォード郊外の少し大きな村という設定です。一部のラークライズは忠実にジャニパーヒルとそこの人々を描いていますが、二部三部はもう少し自由に、いくつかの場所にまたがる経験や見聞を、一つの町や村のできごととして再構成したと作者は語っています。
Flora Thompson's book is a trilogy of "Lark Rise", "Over to Candleford" and "Candleford Green". Candleford is described as a big market town where Laura's (Flora's other self) wealthy relatives live. She stayed with them in every summer. It is said a few towns are modelled and Buckingham is one of them, for her grandparents and aunts family lived there.

キャンドルフォードは三つくらいの町をモデルにしてあるのですが、バッキンガムもその一つです。町のはずれの古い通りに、父方の祖父母、親戚が住んでいて、フローラは毎年夏休みをそこで過ごしたということです。ここがその通りです。萱葺き白壁の家はバッキンガムで一番古い建物で、今はパブです。
This's a street where her relatives lived. A thached roof cottage is the oldest house in Buckingham.


上の写真の左端にちらっと見える辺りに靴職人のトム叔父さんの家がありました。裏庭の向こう端は川で、初めてキャンドルフォードを訪れたローラが従姉妹たちとそこにつないであったボートで遊ぶシーンがあります。
If you have read her book already, you may remember Uncle Tom, a shoe maker. A river run at the back of his house and Laura played there with her cousins.



柳が川面に垂れ、ボートが橋の下をくぐるときに、初めてのローラはドキドキしてしまうのですが、おそらくそれはちょうどこんなふうだったのでしょう。この通りの裏手がこの風景なのです。今は大学のキャンパスです。
The backside of street is just like this. This place is a part of University campas now.


帰国後の情報ですが、今BBCがフローラの物語を原作に連続ドラマを制作中で、それは何と、1年10話のシリーズ物で、5年、続くのだそうです。イギリスのローラの物語も、アメリカのローラの大草原の物語のように、みんなに長く愛されるドラマになって欲しいものです。そうすれば私の翻訳も少しは読んでもらえるかもしれません。
I have got the information that BBC will start the series drama based on this book from next year. Isn't it the best timing for my translation?

4 comments:

Susan said...

What beautiful pictures. I continue to enjoy your sharing of your trip. The timing on the BBC program and your translation are perfect. Do you get BBC programs in Japan? We get a few here, and I will check the PBS schedule next year to see if that shows up. Hope it does! It will be more meaningful after having seen your pictures. I especially liked the thatched roof house.

ayako said...

イギリスの写真と解説楽しませてもらっています。
パソコンの前で毎回「きれい!すごい!ふーんそうなんだ!etc. 」と、ありきたりの言葉で感動して見入っています。
それにしてもBBC版大河ドラマのニュースはグッドタイミング。5年の長期計画とはまたすごい企画ですね。日本の大河ドラマも回数では負けないでしょうけど、1作にかける時間、手間ひま、思い入れがきっと違いますね。加速する破壊的とも言える文明文化の進化や拡大する世界闘争に「ちょっと待ってよ」という提言でしょうか。イギリス国営放送局のお手並み是非拝見したいものです。Susanさんのような強い協力者がいるのも楽しみですね。
英子さんの翻訳本早く読みたくなりました。

nuinui said...

すごいです!! 素晴らしいです!!
BBCで制作している作品なら、きっとNHKで放映する率、とても高いと思います。
NHKの海外ドラマは欠かさず楽しんでいる(SFものは除いて)私が思うに、まちがいなしです。
それで、今回の記事で感じたことなのですが、『赤毛のアン』にも重なるお話のような・・。年代としては、この物語の方が古いのでしょうか?
きっと、近い将来、この作品は大ヒット!! この画像の地に訪れる日本人観光客もさらに増えちゃったり・・。そうなると、思います。

Hideko Ishida 石田英子 said...

本は『アン』ほどのドラマチックなストーリー展開は全然ないのです。語り口がもっと静かで地味で。だから好き、という人もいるとは思いますが。TVのドラマになれば衣装や風景で視覚的な助けがありますから、もっとたくさんの人が楽しめるだろうと思います。今回イギリスで経験したコンサートや演劇も楽しかったですし。
でもあの小さな静かな村や町に、日本人ツアーが押しかける光景は想像したくないなあ、と思います。自分だけいい思いをして勝手なようですが。
ドラマのロケ地は別の場所らしいので、そっちに行ったらどうでしょう?もっと勝手ですね。