CQI(クレージーキルティング・インターナショナル)は世界中のクレージーキルト愛好者が参加できるオンラインのYahooグループですが、初心者のためのサブグループがあります。そのグループのラウンドロビンには経験者が一人入っている方がいいので参加しました。
最初に回ってきたのはアメリカのダーリーンという女性のブロックです。この布の接ぎ方をみるとパッチワークをやっていた人かもしれません。
I am joining in Novice #4 RR of CQI now. Here's my first block of Darlene.

クレージーキルトでは左右対称とか布の接ぎ目がすべて90度や平行というような幾何学的な調和が崩れている方がむしろやりやすいのです。刺繍やさまざまな飾りを次々加えることで重心が移っていくわけですが、そういう変化する非調和を経ながら最終的に全体のバランスをとる、というのが面白いところです。
このブロックは真ん中の布を他の布がボーダーのように囲んでいる左下のコーナーで一か所、幾何学的バランスが崩れていますので、そこに何か足してみることにしました。色的に他の濃い色のボーダーには負けるので重くするのにレース編みの小さなドイリーを置くことにしました。
First I crocheted a small doily to put at the bottom left corner.

レースの上にはリボン刺繍を足してさらに重く。
I added more weight with SRE.

シームステッチは簡単なへリングボーンのダブルですが、ある程度の巾とやはり重さを出すのに黒のビーズを2種類足しました。

5人で回すラウンドロビンでは、一人が全体の約4分の1作業するというのがルールです。4人が全体に飾りを施したブロックが戻ってきたら、持ち主がそれに最終仕上げをするわけです。
Here's the whole block after me.

複数の他人と共同作業するラウンドロビンは、自分の好みの境界を越えて他人と共同のハーモニーを作るために、自分なりの精いっぱいの知恵を絞ることになりますので、とても勉強になります。