Tuesday, August 28, 2012

ヴィクトリアンなラウンドロビン Two Victorian RRs of CQI started

なかなかブログの更新が出来なくていますが、この秋(残暑で秋の気配はまったくありませんが)に始まるCQIのラウンドロビンに二つ参加しました。一つは普通のラウンドロビン(ステップ・バイ・ステップです)、もう一つはDYB(小さなブロックを6枚用意し一人が一枚仕上げます)、どちらもヴィクトリアンがテーマです。

ステップ・バイ・ステップRRはCQIでは初めての試みです。ブロックは30cm角です。ブロックの一部を完成させるのではなく、ブロック全体に対し各人が段階的に作業を施してゆきます。




DYBはメンバーが一枚のブロックを完成させます。ヴィクトリアンの貴婦人がテーマです。最近、といっても2,3か月前になりますが、"Lady Audley's Secret" という本を読みました。19世紀のイギリスではその後ミステリーのジャンルに発展してゆくセンセーション小説というものが流行したのですが、コリンズの『白衣の女』と人気を競ったメアリー・エリザベス・ブラッドンという女性の作品です。とても面白かったのでそれを思い出しながらプリントを選び、ちょっとゴシックな雰囲気も加味しようと思い、ブロックを作りました。

私の訳した『ラークライズ』を読んだ方はひょっとしてこのM・Eブラッドンという女流作家の名前をご記憶でしょうか?ローラと弟のエドモンドがジェーン叔母さんとオクスフォード街道への道を散歩します。叔母さんが世が世ならエドモンドも大学に行けたかもしれない位、自分たちは本当は良家の出自なのだと言います。一族には本を書いた学者もいたのだと。母親は後でそれをこう一蹴します。「いたとしても大した人じゃないわ。シェークスピアやミス・ブラッドンのように有名じゃないのだから」と。







 

1 comment:

Maria Filomena said...

beatiful!!!!!!

MF